建築用塗料のカラーバリエーションと選び方!
【2025年版】建築用塗料のカラーバリエーションと選び方!失敗しない外壁カラーコーディネート術
外壁や屋根の塗り替えは10年に1回程度の大きな工事です。せっかくなら後悔しない色選びをしたいもの。しかし、「思っていたより派手」「落ち着きすぎて地味」など、塗り替え後に不満を感じるケースも少なくありません。
本記事では日塗工標準色(日本塗料工業会)を基準にした失敗しない配色のコツと、カラーコーディネーターの視点を取り入れた選び方、さらに実際の配色事例やカラーシミュレーション活用のポイントまで詳しく解説します。
メタディスクリプション:建築用塗料の色選びで失敗しないためのポイントを解説!日塗工標準色を使った人気の配色事例10選と、外壁塗装のカラーコーディネート術を紹介します。
1. 外壁塗装で失敗しない色選びの基本ポイント
外壁の色は建物の印象を大きく左右するため、慎重な選定が必要です。失敗しないためには以下のポイントを意識しましょう。
- 景観との調和:周囲の建物・街並みを意識する。奇抜すぎる色は浮いてしまうことがあります。また、自治体や特定地区では色彩条例で規定されている場合もあります。
- 面積効果:大きな面積では色が明るく見えるため、サンプルより少し濃い色を選ぶとちょうど良い。
- 配色バランス:ベース70%、サブ25%、アクセント5%が黄金比。色数は3色以内に抑えると失敗しにくい。
- 日塗工標準色を活用:統一された色番号で業者との打ち合わせがスムーズに進む。
失敗事例から学ぶ!こんな色選びは要注意
- 小さな色サンプルだけで決定 → 実際は明るすぎたり暗すぎる。
- 屋根・外壁・サッシの色がバラバラ → 全体のバランスが崩れてチグハグな印象に。
- 流行色だけで決める → 数年後に飽きが来て後悔するケースも。
2. 日塗工標準色を使った人気配色事例10選
ここでは実際の住宅でよく用いられる配色を10パターン紹介します。カラーコードは近似色で表示し、視覚的にもイメージしやすいようにしています。
2-1. 王道ナチュラルスタイル
外壁:日塗工 N-85
N-85
屋根:日塗工 N-25
N-25
付帯部:日塗工 N-20
N-20
どんな住宅にも馴染む落ち着いた配色。汚れが目立ちにくいのもメリットです。
2-2. モダンモノトーン
外壁:日塗工 N-70
N-70
屋根:日塗工 N-20
N-20
付帯部:日塗工 N-10
N-10
スタイリッシュで現代的な印象。外構やサッシがブラックの場合によく合います。
2-3. 2トーンコーデ(明暗)
外壁上部:日塗工 25-80B
25-80B
外壁下部:日塗工 19-30D
19-30D
屋根:日塗工 N-20
N-20
上下で色を切り替えることで建物に立体感が生まれ、モダンな印象に仕上がります。
2-4. 和モダンテイスト
外壁:日塗工 19-50D
19-50D
屋根:日塗工 N-25
N-25
付帯部:日塗工 07-30B
07-30B
木目調のサッシや自然素材との相性が良く、落ち着いた雰囲気に。
2-5. 南欧風スタイル
外壁:日塗工 22-85Y
22-85Y
屋根:日塗工 07-40D
07-40D
付帯部:日塗工 N-20
N-20
明るいクリーム系とレンガ調の屋根色が相性抜群。南欧風の可愛らしい印象に。
2-6. 落ち着きのあるブラウン系
外壁:日塗工 07-50D
07-50D
屋根:日塗工 07-30D
07-30D
付帯部:日塗工 N-20
N-20
木目調外構や植栽と調和しやすいブラウン系。自然な印象で長く飽きません。
2-7. ネイビーモダン
外壁:日塗工 45-30B
45-30B
屋根:日塗工 N-20
N-20
付帯部:日塗工 N-85
N-85
近年人気急上昇のネイビー外壁。白とのコントラストで洗練された雰囲気に。
2-8. グレージュナチュラル
外壁:日塗工 22-70C
22-70C
屋根:日塗工 N-25
N-25
付帯部:日塗工 N-70
N-70
グレーとベージュを掛け合わせた人気色。優しい印象で幅広い世代に好まれます。
2-9. ビビッドアクセント
外壁:日塗工 N-85
N-85
屋根:日塗工 N-25
N-25
付帯部(玄関ドア):日塗工 07-40V
07-40V
玄関ドアにワインレッド系のアクセントを入れて個性を演出。白壁と好相性です。
2-10. クールダークスタイル
外壁:日塗工 19-20B
19-20B
屋根:日塗工 N-20
N-20
付帯部:日塗工 N-70
N-70
重厚感のあるダークトーンで、モダンで高級感のある印象に。
3. カラーコーディネートの考え方と色の心理効果
色には心理的な影響もあります。選ぶ際に少し意識するだけで、住まいの印象が大きく変わります。
- ホワイト・アイボリー:清潔感・開放感を演出。明るく広く見せたいときに最適。
- グレー・ネイビー:落ち着き・高級感を表現。モダン住宅に人気。
- ブラウン・ベージュ:温かみ・安心感。自然素材との相性が抜群。
- ビビッドカラー:玄関やアクセント部分に限定使用で個性をプラス。
4. カラーシミュレーション活用のポイント
日塗工の色番号は全国共通規格なので、見本帳を使って業者と具体的に打ち合わせができるのが大きなメリットです。
おすすめは以下のステップです:
- 日塗工の見本帳を取り寄せ、自宅で確認。
- 気になる色番号をメモし、業者に伝える。
- 施工会社のシミュレーションで複数パターン比較。
- 実物の塗板サンプルを屋外で確認(時間帯別)。
実物サンプルは必ず屋外の自然光で確認することが重要です。室内で見た印象と大きく異なることがあります。
5. 専門家がすすめる失敗しない配色の進め方
カラーコーディネーターは以下のステップで配色を決定します:
- ベースカラー(外壁全体)を選定。
- サブカラー(屋根・バルコニー)で建物の個性をプラス。
- アクセントカラー(玄関ドア・サッシ)で引き締め効果。
このベース・サブ・アクセントの3色構成を守るだけで、誰でもバランスの良い配色が実現できます。
6. 「色」ではないがイメージを大きく左右する「ツヤ」
希望の色で塗り上がったのに「なんかギラギラして下品な感じがする・・・」とか、「せっかく和風な配色をしたのにツヤがテカテカ・・・」など、昔から「色ツヤ」といわれる通り、「ツヤ」は大事な要素ですが、見落としがちになる場合も・・・。せっかくこだわるのでしたら、この「ツヤ」についてもしっかり確認しておきましょう。
7. まとめ:10年先も満足できる色を選ぼう
外壁塗装は10年間見続ける色です。
日塗工標準色を基準に、景観との調和・面積効果・配色バランスを考えれば失敗しにくい色選びができます。
塗り替えは大きな投資だからこそ、じっくり検討して10年後も満足できる家を実現しましょう。
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